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不思議探偵　体験談ファイル６　－奇妙な挨拶・・・－

最初に言っておきます。
この奇妙な体験はあんまり大したことないです。
･･･でも、実際にされてみるとゾッとしますよ～

２１歳くらいのことでしたでしょうか･･･
その頃、「奥瀬　早紀(おくせ　さき)」という漫画家の作品にハマってまして。

でも、当時発売されていたうちの一冊が　なかなか見つからなかったんです。
マニアの習性で、我慢できないんですね。
降りる駅　降りる駅で本屋を探してました。

しかし、見つからない･･･
その本は「支配者の黄昏」（しはいしゃのたそがれ）ってやつで。
初版の発行部数が少なかったのかもしれません。
いや、しかし探した探した･･･

ある日　当時住んでいた駅の違う口から出たんです。
なんでかっていうと、無性にケンタッキーフライドチキンが食いたかったから。
たまにありますよね、そーゆーとき。
で、ケンタに行くにはその口で降りたほうが近いからです。

（そういえば、カーネルおじさんって　テレビでやってた
コンバットのサンダース軍曹だったってなんかで読んだな・・・
調べたら　ほんとっぽい。改めて調査します。）

ケンタに向かってゆくと、途中に本屋がありました。
「そういえば、ここまだ見てなかったなぁ･･･」と本を探しに入ると･･･

あったんです。探しても探しても見つけられなかった本が。こんな近場に。
その場で　小躍りしそうになりました。うっひょー。
でも、周りに人がいっぱいいるので心の中でガッツポーズ！
本をしっかりとキープし、さらに品揃えをチェック！
マニアは　どの書店のどこの棚に何が売ってたかを記憶してるんです。
いやホントですよ。

さて、いそいそとレジに並び　私の番が来ました。
レジには若い男性店員が２人。
いかにも本屋の店員ですって感じの人でしたね。
２人とも。ビジュアルは「おぎやはぎ」が近いです。

そして･･･
本をレジに出した･･･
「××円になりまーす。」

なけなしのケンタ購入資金を財布から出し・・・
「1,000円お預かりしまーす。」

「×円のお返しでーす。･･･おめでとうございます･･･」
何気にお釣りを受け取り、出口を出ようとしたとき･･･
はぁ!?今なんて言った？おめでとうございますゥ？･･･????

思わず振り返り、レジを見た。
別の客には
「×円のお返しでーす。ありがとうございまーす。」
???????
俺だけに？おめでとうございます？･･････････？
この奇妙な返事に　呆然と、しばらくレジを見ていました。

この件、現象自体が奇妙です。
説明のしようがないというか･･･

この話を聞いた友人は、
「よっぽどうれしそうな顔してたんじゃなぃ」などとぬかしますが、
わたくし嬉しいときでも「なに怒ってんの？」って言われるくらい
いつも表情が険しいそうで、
しかも　嬉しいことを周りに悟られまいとしていた時のことなので、
顔で察知されることはありえません。（キッパリ!!）

考えられることは･･･

１．店員がテレパシストだった。
　（「･･･この客　スゲー喜んでるゼ。おめでとうって言っちゃえ。」って感じで）
２．単純に言い間違い。（こんな間違いしますか!?）
３．たまに　ふざけてみた。
　　（接客業の方は分かると思いますが、ありえないですよね）
４．実は店員もファンで、この本を買うセンスのいい客を待っていた。
５．私の顔が　おめでたかったから。

あなたは　どう思いますか･･･

･･･調べてみましたら、そこの本屋さん無くなってるみたいです。

あなたの街の本屋さん･･･
大丈夫ですか？ひょっとしたらその店員がいるかも･･･

釈然としないまま
不思議体験７「未確認飛行物体(UFO)近距離目撃！」へ続きます。

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